主婦10年目 我が家の暮らし方
昔から、暮らしやインテリアや人の生活というものにとても興味がありました。
「一人暮らしをとことん楽しむ」という雑誌が創刊されたときは特に夢中になりました。発売日に本屋へ駈け込んでは、隅から隅まで読み込んで、今でも覚えている記事がいくつもあります。
普通の人の一人暮らしの写真がたくさん載っていて、インテリアだけじゃなく食や生活がリアルに知れるのが面白かったのです。
ファッション誌でも、一般人のカバンの中身特集が大好きで、たった2ページ程度の特集のためにその雑誌を買ったくらいです。
今は、ブログでたくさんの人の暮らしが見れてとても楽しいです。
インスタグラムもいいですね。
世の中には、なんてセンスが良くて、いつも綺麗に素敵に暮らしている人がいるんでしょうか。
オシャレな暮らしだけでなく、汚部屋をさらけ出すようなブログもとても面白くて好きです。
わたしが結婚した2009年頃はシンプルライフ系のブログが急激に増えて、
「断捨離」という言葉もこのころに提唱され始めました。
愛読していたカリスマワーキングママのブログで、初めてやましたひでこさんの「人生を変える断捨離」という本が紹介されたのを覚えています。
このブログは現在はもう閉鎖されていて読めませんが、わたしは、ここで紹介されたことで断捨離という言葉が世に広まるきっかけになったと思っています。
結婚前、30歳前後の頃のわたしは仕事も遊びも全力疾走でした。
深夜まで働いて、そのままお酒を飲みに行き、朝まで踊ってネットカフェで仮眠して、
直接仕事へ行く、なんていうこともざら。
わたしのカバンの中にはいつもスキンケア、メイク用品と、下着が入っていました。(←恥)
今思えばそんな生活をしていて当たり前なのだけれど、体調を崩しだして、仕事はおろか、毎日を暮らすのもやっとという状態にまでなってしまいました。
けれど、何度病院に行っても「悪いところはない」と言われてしまうのです。
『未病』という状態です。
まだ病気として発症していないけれど、身心が病み始めている状態だったと思います。
そんな状況で結婚をしました。
夫は、病み始めていたわたしを優しく支えてくれると思える人だったのです。
あの頃は、ごはん一食作るのもやっとでした。
夫が持ち物の多い人で、一人暮らしをしていたので調理道具なども一揃え持っていて、
一度も使ったことのない便利道具などがたくさんありました。
忘れられないのは多用途のスライサーセットです。未使用の上、わたしには必要がなく、夫もほとんど料理をすることはないのに捨てさせてくれない。
100円均一や安売り店の食器や道具、好みのデザインでもなく、使わないのに置いておかなければならない状況は本当にストレスフルでした。
新居には物が溢れてしまいきれず、家事動線を邪魔し、ただでさえ身体が辛かったのに
家事の負担も大きくて、家に帰りたくないと電車で思わず涙がこぼれることもありました。
この頃はもちろん、夜遊びはやめていました。
けれど、体調があまり辛いので、内科でわからないならと、心療内科へ行くと「うつ」と診断され、結婚してしばらくして仕事は辞めさせてもらいました。
通院しながら主婦業をして、一年ほどで妊娠しました。
そんな体調なので、とにかく家事が辛く、さらに出産したものだから、物も増え、生活はどんどん大変になるばかり。
なんとか家事を楽にしたい。
なんとか子供の世話と夫の食事をつくることで精いっぱい、荒れ果てた部屋、疲れ切ってボロボロの自分、
この状況から抜け出したい。
その一心で、整えてきた我が家の暮らし。
特別オシャレでもセンスが良いわけでもないですが、大切なのは家族にとって心地よいことということを実感しました。
その家族、家族に合った暮らしがある。
10年かかってやっと整ってきた無理せずに楽しくできる家事、
頑張りすぎず、手抜きしすぎず、身の丈にあった心地よい暮らし。
10年の記念に、それらを備忘録としてまとめてみようと思います。
10年後、読んで何を思うかを楽しみに。
そして、もしも同じように苦しんでいる人や、これから新生活を始めるにあたって暮らし方を悩む人の何かの参考になったら、、、とても嬉しいです。